懐かしい「昭和」の品々 和歌浦天満宮で展示

懐かしそうに展示を見つめる参拝客
懐かしそうに展示を見つめる参拝客

「昭和の日」の4月29日、和歌山市和歌浦西の和歌浦天満宮(小板政規宮司)境内で、昭和時代に販売された雑貨やレコードなどの展示が始まった。6日まで。訪れた人は当時を振り返りながら懐かしさに浸っている。

ことしで昭和元年(1926)から100年の節目を迎えることを記念して実施。楼門下に昭和を彩ったレコードや本、子どもたちを夢中にさせたビー玉、メンコなどのおもちゃなどが並び、先着100人に駄菓子のセットをプレゼントした。

一つひとつをじっくり見ていた同市の60代女性が「懐かしい」と声を上げたのは、毎年天神祭りに同宮に奉納されていたという丸正百貨店のうちわ。「祖母は丸正のことを『おまち』と呼び、『おまちへ行こう』とよく連れていってもらっていた。屋上の遊園地で遊んだ思い出がよみがえる」と感慨深そうに見つめていた。

激動の時代だった昭和。展示は楽しい思い出だけでなく、戦争についての記録にもふれている。

小板宮司は「喜びも悲しみも積み重なって今の時代があることを感じ、教訓として昭和を振り返ってほしい」と話している。

午前9時から午後5時(最終日は4時半)まで。問い合わせは同所(℡073・444・4769)。