読書推進で文化相表彰 おはなしのひろば「コスモス」

賞状を手にコスモスの皆さん(森代表提供)
賞状を手にコスモスの皆さん(森代表提供)

文部科学省が主催する本年度の「子どもの読書活動優秀実践団体」文部科学大臣表彰に、和歌山県立図書館で活動する図書ボランティアグループのおはなしのひろば「コスモス」(森勝代代表)が選ばれた。

このほど、和歌山市西高松の同館で表彰伝達式が行われ、清水博行館長が森代表に表彰状を手渡した。森代表は「20年努力して続けてきた活動が認められうれしい」と喜んだ。

同グループは2005年に県立図書館のボランティア養成講座を受講したメンバーで発足。現在は40~80代の9人で活動している。

絵本や紙芝居の楽しさを伝えたいと、毎月1回、季節に合わせた絵本や紙芝居の読み聞かせを披露。マジックや手遊びを交えるなど、趣向を凝らした楽しい工夫がいっぱいの「おはなし会」には、多くの親子連れが集まっている。

これまで開いた会は209回、読んだ絵本は840冊。森代表は「活字離れやスマホ漬けにならないよう、絵本の良さを感じてもらえるよう、楽しく演じていきたい」と話す。

同館の岡尚子副主査司書は「小さい頃から絵本にふれることで読書好きになると思う。この取り組みを多くの人に広めてほしい」と同グループの活動に期待する。

「おはなしのひろば」は、毎月第3土曜日午後2時から実施。問い合わせは同館(℡073・436・9500)。

県内では同グループの他、橋本市立隅田小学校、岩出市立上岩出小学校、県立新宮高校、近大付属和歌山高校、美浜町立図書館が表彰を受けた。