ジオパークの活動推進 県や和大などが協定

和歌山県、和歌山大学、南紀熊野ジオパーク推進協議会は3月30日、南紀熊野ジオパークの活動推進に関する相互連携協定を締結した。

南紀熊野ジオパークは、プレートの沈み込みなどによる砂・泥の堆積やマグマ活動などによって造られた地質が特徴。新宮市や白浜町、串本町、北山村などと奈良県十津川村の10市町村がエリアで、独特の景観や多種多様な動植物など、優れた自然や文化を体感できる。

協定の締結により、教育、研究、地域振興の各分野で連携する。教育分野では、南紀熊野ジオパークセンターの研究員による大学での講義、新たな教材の共同開発などを予定。地域振興の分野では、地域でジオパーク活動を行う人材の育成に大学教員が関わることなどを予定している。

この日は同大の伊東千尋学長らが県庁を訪問。同協議会の会長を務める仁坂吉伸知事と協定書に調印した。

仁坂知事は「ジオパークもでき、これから〝さあ〟という機運にある。学のある方が大学にはたくさんいらっしゃる。大いに期待しています」と喜びを語り、伊東学長は「紀伊半島のジオパークは紀伊半島の成り立ちそのもの。教育観光も盛んになってきている。和歌山大学も積極的に参加していきたい」と話していた。

協定を締結した伊東学長㊧と仁坂知事

協定を締結した伊東学長㊧と仁坂知事