紀の川で稚アユ放流 釣り解禁は5月15日

5月15日のアユ釣り解禁を前に、和歌山県の紀の川で稚アユの放流が始まっている。

紀ノ川漁業協同組合が行い、14日には紀の川市の竜門橋周辺の川原で約5万匹を放流した。

稚アユは、山口、愛知両県で人工ふ化させたものを同組合で約10㌢まで成長させた。解禁日の頃には約20㌢まで成長するという。

この日は同組合職員らが早朝から稚アユをトラックに積み込んで河原に向かった。ことしは例年より水温が温かく、遡上(そじょう)は半月程度早く、量も例年より多いという。

放流は2カ所で行い、稚アユは勢いよく水面へ飛び出し、ピチピチと跳ねながら元気に泳ぎ出した。5月上旬までに8カ所で計約30万匹を放つ予定。

同組合の川口恭弘組合長は「コロナで暗いニュースが続く中で、少しでも明るい話題になれば。アユについて知ってもらう機会にもなってほしい」と話した。

 

ホースから元気に川へ飛び出す稚アユ