過去最多の32人が参加 介護労働実習の開講式
公益財団法人介護労働安定センター和歌山支部による本年度の「介護労働実習」の開講式が1日、和歌山市北出島の県勤労福祉会館(プラザホープ)で行われ、過去最多となる32人の受講生が参加した。
同講座は、雇用保険受給者を対象に、半年間の介護専門の集中教育を行い、介護人材を育成することで介護業界の人材不足の改善を目的にした国のプロジェクト。国から運営と推進を委託された同センターが、毎年6月から半年間にわたり開講している。
昨年度は新型コロナウイルスの影響で開講時期の変更や受講人数の縮小が行われたが、本年度は例年同様の時期に開講し、過去最多の受講生が集まった。
開講式では、同センター和歌山支部の久世裕一支部長が「選考会で聞かせてもらった熱い思いを常に持ち、夢を結実させるための努力を惜しまず、32人全員が笑顔で修了式を迎えられることを願います」とあいさつ。
同センターが講習会のために作ったというアニメ『一人ひとりが輝ける場所がある』も上映された。年齢や性別、介護職を目指すきっかけなども異なる3人の主人公が、同講習を受けた後、介護現場で働きながら成長する姿を描いた作品を通し、利用者に寄り添うことの大切さを参加者らに伝えた。
開講式後はオリエンテーションが開かれ、講習の開始にあたり説明が行われた。受講生は11月9日の修了式まで、実務者研修を含む実習や介護の基礎、経管栄養などの医療的ケアの専門知識を学ぶ。