世界の課題を議論 17カ国高校生フォーラム
国内外の高校生が国際的な課題について議論する「第7回アジア・オセアニア高校生フォーラム」が26日に始まった。新型コロナウイルスの影響で昨年に続きウェブ会議形式となり、28日の最終日まで、各国の生徒による発表や意見交換の様子がライブ配信されている。
同フォーラムは、2014年に日高高校の創立100周年記念事業として始まり、翌年から和歌山県の主催となっている。
今回は、インドネシア、オーストラリア、韓国、台湾、トルコ、モンゴルなど海外16カ国・地域の28人と、県内から桐蔭、星林、那賀、近畿大学付属和歌山、智弁和歌山など14校の47人、県外から北海道、宮城、沖縄など10校の10人が参加している。
フォーラムでの発言は全て英語。26日の開会式では、仁坂吉伸知事が那賀高校3年の片山愛唯さんと高月春花さんのインタビューに答える形であいさつし、「英語を学ぶのは大変なことだが、英語を使って世界中の人たちと意見交換ができるのは素晴らしいこと。交流を深め、友人をつくってほしい」などと期待を寄せた。
県内の生徒が高野山を紹介する映像を視聴した後、参加者は「津波・防災対策」「環境」「観光・文化」「教育」「食糧問題」の5テーマの分科会に分かれてプレゼンテーションや議論を進めた。
環境分科会では、那賀高校2年の桺谷愛さんが最初の発表を担当。人類が廃棄するプラスチックによって海洋生物などに深刻な影響が出ていることを話し、プラスチック製品の使用削減、他の資源への切り替えの必要性などを訴えた。
桺谷さんは「英語でのやり取りには壁も感じたが、こちらが一生懸命に説明すれば、相手もしっかり聞こうとしてくれる。とても楽しかった」と話していた。
フォーラムの視聴方法は、県国際課ホームページ(https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/022300/highschoolforum/top.html)に掲載している。