初の7日連続30人超感染 県外ルートが最多
和歌山県は4日、県内で幼児から70代の39人が新型コロナウイルスに感染し、一日の感染者が初めて7日連続で30人を超えたと発表した。
39人の保健所管内別内訳は、和歌山市14人、海南1人、岩出5人、橋本2人、湯浅5人、御坊1人、新宮7人、県外4人。重症者はいない。
発表済みの新宮市のスナックのクラスターでは、利用客1人の陽性が新たに分かり、感染者は27人となった。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は県全体で28・1人。保健所管内別では新宮の73・7人を最多に、和歌山市31・5人、湯浅28・6人、橋本26・2人、岩出25・7人と、いずれも爆発的な感染(ステージ4)の目安25人を上回っている。
県はこの日、第5波に入った7月11日から8月3日までの分析も発表。接触者を除く感染者163人の推定感染経路は、県外が56%(92人)で最も多く、次いで不明が39%(64人)となっている。
県外の内訳は、大阪が71%(65人)を占め、東京が10%(9人)、兵庫が6%(6人)と続き、近畿と東京が大半だが、愛知、北海道、沖縄、宮城など少数ながら全国に及んでいる。
県庁で記者会見した県福祉保健部の野㞍孝子技監は、県外への外出、県外からの帰省、県外から訪れた人との接触などには十分注意し、改めて感染防止対策を徹底するよう呼び掛けた。
また、4日の新規感染者の中に、高熱が続き、医療機関を受診したものの、本人がPCR検査を拒み、肺炎まで症状が悪化して救急搬送による入院に至った例があったことから、野㞍技監は、症状が出た場合は早期の受診と検査が重要と強調した。
県内の感染者は累計3116人、入院中の患者は272人(うち重症者14人)、病床使用率は61・8%。変異株スクリーニング検査による陽性者は1167人で、うちデルタ株(インド型)が76人(8人はゲノム解析で確定)となった。