初の3日連続40人超感染 帰省原因が増加

和歌山県内の新型コロナウイルス新規感染者は、13日に45人、14日に40人、15日に51人が確認され、初めて3日続けて40人を上回った。帰省に伴う感染拡大地域との往来が原因とみられる例が増え、感染力が強いとされるデルタ株への置き換わりも新規感染者の7割程度まで進んでいる。

3日間の合計136人の保健所管内別内訳は、和歌山市47人、海南7人、岩出10人、橋本9人、湯浅10人、御坊17人、田辺11人、新宮10人、県外15人。

帰省が原因とみられる感染者は、15日の51人の中では約4割の21人。東京や大阪など爆発的に感染が増えている地域から帰省し、県内で本人の感染が確認された時点で、すでに家族全員に広がっていたという事例も複数出ている。

大阪から県内に旅行で訪れ、家族全員の感染が確認された例もあり、県は、県外の人と接する機会が多い宿泊業やタクシー、接客業などの従事者は特に注意が必要としている。

15日現在、直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は県全体で26・2人となり、爆発的な感染(ステージ4)の目安25人を再び上回った。保健所管内別では、多い順に御坊44・9人、海南40・2人、湯浅22・9人、和歌山市22・8人となっている。

県内の感染者は累計3475人、入院中の患者は263人(うち重症者15人)、病床500床に対し使用率は52・6%。変異株スクリーニング検査による陽性者は累計1469人で、うちデルタ株(インド型)が251人(8人はゲノム解析で確定)となった。

県福祉保健部の野㞍孝子技監は、感染者数は当面増加するとの見方を示し、「他府県のような感染爆発が起これば、必要な人が必要な医療を受けられなくなる。県民の皆さまには感染予防対策への協力を切にお願いしたい」と話した。

県内の感染状況を説明する野㞍技監

県内の感染状況を説明する野㞍技監