再編などウェブで訓示 県下警察署長会議
和歌山県警本部の幹部と県下14署の警察署長が、取り組むべき課題や配慮すべき事項などを話し合う「県下警察署長会議」が21日、ウェブ会議システムを使用し、リモート形式で行われた。
通常は年2回、1月と6月に和歌山西署に集まって行われるが、新型コロナウイルス感染対策のため、初めてのウェブ開催となった。リモート形式で行うのは、県警本部と各警察署をつなぐIP電話で実施した2020年6月に続く2回目。
県警本部の公安委員会室に設置されたスクリーン前には、竹田純久(よしひさ)公安委員長と遠藤剛本部長が座り、参加者約60人とリモートでつながった。
会議の冒頭、竹田委員長は昨年達成した刑法犯認知件数と交通事故発生件数の20年連続減少を挙げ、「改めて県警の底力や頼もしさを実感した」とした上で、高齢者を狙った特殊詐欺や児童虐待、交通死亡事故などの課題を提示。「引き続き、強いリーダーシップでそれぞれの業務にまい進してほしい」とあいさつした。
遠藤本部長は、4月に予定されている警察署の再編や、ストーカーやDV、児童虐待などの司令塔的機能を持つ「人身安全対策課」、テロや大震災等緊急事態対策の推進を目的とした「警備企画課」の新設などにふれながら、八つの留意事項を訓示。また、「組織の総合力を発揮するためにはリーダーシップが不可欠」とし、「自身を含む職員の健康管理に十分配慮した上で、士気高く県の治安維持に全力を尽くしてもらいたい」と述べた。