信頼される警察職員に 初任科15人巣立つ

和歌山県警察学校(和歌山市木ノ本)でこのほど、4月1日付で採用され、同校で28日間の教養訓練を終えた一般職員初任科生第43期生の卒業式が行われ、18~30歳の15人(うち女性9人)が職員としての第一歩を踏み出した。

式で卒業証書を授与した小畑博昭校長は、「本校で身に付けた習慣を第一線においても継続し、たくましく信頼される警察職員になってほしい」と式辞。遠藤剛県警本部長は、「県警を代表するつもりで、相手の立場をよく考えて失敗を恐れ過ぎず一日でも早く戦力になってほしい」と激励した上で、「新型コロナウイルスの収束が見通せず厳しい船出だが、健康に気を付けて活躍してくれることを期待する」とはなむけの言葉を贈った。

県情報管理課への配属が決まった一木眞人主事(22)は、「和歌山の人柄に魅力を感じ、このまちの治安を守りたいと思うようになった。運動が苦手なので裏方として安全を支えたい」と話した。

県警本部長賞を受けたのは、昨年秋の採用で、11月に和歌山西署会計課に配属され、4月採用の職員と共に勉学に励んでいた桃井絵理香主事(30)。桃井主事は、「会計年度任用職員として事務補助で働いているうちに、県警職員として一緒に働きたい気持ちが芽生えた。これからは県民の信頼が得られるような仕事をしたい」と意気込んだ。

卒業証書を受け取る県警職員(中央)

卒業証書を受け取る県警職員(中央)