クラスター4件 新規感染増加の311人
和歌山県は13日、県内で新たに311人が新型コロナウイルスに感染し、前週の同じ金曜より130人増加したと発表した。新規クラスター(感染者集団)の認定は学校の運動部や高齢者施設などで4件だった。
311人の保健所管内別内訳は、和歌山市146人、海南6人、岩出46人、橋本26人、湯浅20人、御坊11人、田辺42人、新宮12人、県外2人。
345例目のクラスターは橋本管内の高校で、同じ運動部の生徒5人が感染。大型連休中の県外遠征で広がったとみられている。346例目は和歌山市の高校で、陽性者は同じクラスの生徒5人。347例目は田辺管内の食品製造業で、従業員12人の陽性を確認。348例目は和歌山市の有料老人ホームで、入居者9人と職員4人が感染した。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が7日連続増加の202・1人(前日比14・1人増)で、200人を上回るのは4月21日以来22日ぶり。保健所別では田辺管内が過去最多の204・1人に達している。
県内の感染者は累計3万8764人。入院者数は159人、重症者は県基準で3人、国基準の該当者はなく、肺炎患者は14人。病床使用率は25・9%、ホテル療養を含む待機者は1590人。
県福祉保健部の野㞍孝子技監は、医療・介護現場での感染は高齢者に広がるリスクが高いことから、従事者には軽くても症状があれば受診するよう改めて呼び掛けた。