感謝して食べようね 子ども園でマグロ解体
食育の一環として食べ物や命の大切さを知ってもらおうと、ようすい子ども園(和歌山市西浜、嶋本光子園長)で19日、マグロの解体が披露され、年中、年長児ら約85人が間近で歓声を上げながら見学した。
同市太田の日本料理店「三八波」の出前授業で、今回で17回目。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となったが、毎年恒例の行事となっている。
㈱三八波の田上義人代表取締役社長(54)が同日朝に那智勝浦漁港から届いたという体長約2㍍、重さ43㌔のキハダマグロを手に登場。田上社長が2本の包丁を使って解体し、手際よくさばいていく姿を前に、園児らは拍手を送りながら見つめた。
田上社長は「魚もお肉も野菜もみんな生きて元気に育ってきた命を頂いている」と説明。「きょうからもう一度、食べ物の命を頂いているということをかみ締め、『いただきます』と感謝の気持ちで食事してください」と呼び掛けた。
さくら組の辻田咲(さく)ちゃん(6)は「大きくて、背中のトゲトゲにびっくりした」と話し、「早く食べたい」とこの日の給食を楽しみにしていた。
園児らはこの後、間近で見たマグロの絵を描き、給食にはマグロの竜田揚げを味わった。