新たに224人感染 安易な「マスク不要」警戒
和歌山県は25日、県内で新たに224人が新型コロナウイルスに感染し、前週の同じ水曜より47人減少したと発表した。新規クラスター(感染者集団)の認定は2件だった。
224人の保健所管内別内訳は、和歌山市114人、海南14人、岩出34人、橋本18人、湯浅24人、御坊4人、田辺12人、新宮3人。
373例目のクラスターは橋本管内の中学校で、同クラスの生徒5人が感染。374例目は和歌山市の病院で、入院患者3人と職員2人の陽性が確認された。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が160・3人で、前日より5・1人減少した。
県内の感染者は累計4万1425人。入院者数は170人、重症者は県基準で5人、国基準の該当者はなく、肺炎患者は17人。病床使用率は27・7%、待機者は1230人。
県福祉保健部の野㞍孝子技監は感染者数について、「減少傾向にあるが高止まりしている」とし、特に和歌山市では100人を超える日が続き、同市が減少しなければ他地域に波及して再び増える恐れもあると述べた。
また、政府がマスクの着用に関して、屋外で2㍍以上の距離が取れる場合や会話をしない場合には不要とし、夏は熱中症予防の観点から外すことを推奨する方針を示したことについて野㞍技監は、マスクは持ち歩き、不要とされる場面以外では基本的に着用するよう促した。
熱中症予防については臨機応変の対応を呼び掛け、安易に「マスク不要」のメッセージが広がることを警戒した。