空から不法投棄を監視 県と県警パトロール
和歌山県は7日、6月の「環境月間」の取り組みの一環で、廃棄物の不法投棄を空から監視するスカイパトロールを県警と合同で行った。
地上から監視の目が届きにくい山間部や海岸線などを中心にパトロールする活動で、2001年度から20年以上にわたり続いている。
県内の21年度の廃棄物不法投棄検挙数は85件98人で、前年より2件6人増加。昨年のスカイパトロールでは、不法投棄が疑われる現場7カ所を発見し、現地確認を行った。
この日のスカイパトロールは県警航空隊のヘリコプター「きのくに」で実施。南紀白浜空港を出発したヘリは午前10時ごろに和歌山市の西浜へリポートに到着し、田堀国浩県環境政策局長ら県職員3人が乗り込み、那賀、伊都、橋本など紀の川筋を中心に紀北地域を約2時間にわたってパトロールした。
県廃棄物指導室の秋月邦洋室長は「山深い和歌山で不法投棄の現場を見つけるのにスカイパトロールは有効。県はごみの散乱を『しない』『させない』『許さない』活動を展開しており、きれいな和歌山を次代に残すため、県民のご協力をお願いしたい」と話していた。
スカイパトロールは24日にも紀南地域で行う。不法投棄が疑われる場所を発見したら、現地確認の上、撤去などの対応を進める。