ものづくり企業集結 今秋「文化祭」初開催
和歌山県内のものづくり企業が集う、体験参加型イベント「わかやまものづくり文化祭」が11月5、6の両日、和歌山市の和歌山城ホールで初めて開かれる。県北部の伝統産業をはじめとする製造業が一堂に集い、木工、漆芸、金属加工、繊維などの地域資源を生かし、技術を培ってきたものづくりの職人と直接話し、技を見て、体験できるイベント。主催するメンバーは「大きな工場に迷い込んだかのような会場になるので、ぜひ楽しみにしてほしい」と話している。
県内のものづくり企業の若手経営者らでつくる和歌山オープンファクトリー推進委員会(菊井健一会長)が主催。
職人自らが技術を伝えることで、ものづくりを身近に感じてもらうのが目的。次代を担う子どもたちに、自分たちの住むまちには、日本や世界に誇る技術力を持つ企業があり、情熱を注ぐ職人たちが多くいることを知ってもらい、未来へつなごうと企画した。
開催を前に、県内の4市2町から参加企業20社が集まり、同ホール大会議室でキックオフ会議が行われた。
秋のイベントは「ものづくりの未来を創る、体験と学び」をテーマに開催。各企業がブース出展し、ワークショップなどを行う予定といい、この日はオリジナルTシャツのプリントなどを手掛けるWAKAYAMA WOODYS(和歌山市)の辻岡大樹代表が、同文化祭で行う予定のTシャツプリントの実演を披露。好みの色やデザインを組み合わせて自分だけの一枚を作り上げる一連の作業を紹介。辻岡代表は「若い子や子どもたちに体験してもらって、楽しさを伝え、自分も働きたいと思ってもらうことが自分たちの役割」と話した。
イベントの詳細については、今後、会議を重ねて決定する。菊井会長は「ものづくりに携わる人は引っ込み思案が多い。今まであまり知られていなかった商品や技術など、この文化祭を通じてまずは地元の人に、地元のものづくりを知ってほしい」と話している。