智弁、桐蔭が決勝へ 高校野球和歌山大会

第104回全国高校野球選手権和歌山大会は14日目の27日、和歌山市毛見の県営紀三井寺公園野球場で準決勝が行われ、第1試合は智弁和歌山が和歌山南陵を9―2、第2試合は桐蔭が和歌山東を10―0といずれも大差のコールドゲームで下した。両チームは29日、夏の甲子園出場を懸け、智弁が2年連続27回目、桐蔭が33年ぶり11回目の決勝に挑む。

14日目【準決勝・第1試合】

智弁和歌山
和歌山南陵

(7回コールド)

〔智〕武元、濵口、清水、橘本―渡部〔和〕上田、片岡、武藤―松谷▽本塁打=山口(智)▽二塁打=青山(智)

試合は1回、智弁が一死1、3塁から4番岡西の中前適時打で先制すると、5番青山、6番武元の連打で着実に3点を挙げた。3回には、7番杉本が犠飛、初スタメンの8番中塚が二死1、2塁から右前適時打を放ち、起用に応えた。

その後も、4回に青山の適時二塁打、5回には二死無塁から山口が今大会3本目となる本塁打、岡西が適時内野安打を放つなど、7回までにリードを9点に広げた。

智弁の先発武元は、立ち上がりは一死1、2塁と走者を背負い、制球に苦しんだが、後続を打ち取って初回を無失点に抑えた。その後も走者を出しながらも5回までゼロを重ね、粘り強い投球を見せた。2番手の濵口も1回を0点に抑えた。7回に登板した3番手清水、4番手橘本は和歌山南陵打線に意地の2点を許したが、後続の打者を断ち、決勝に駒を進めた。

智弁の中谷仁監督は、先制の場面について「全員が最初の打席からしっかり振る準備ができていた」と評価。終盤の継投で失点したことについては、「悪いところが今のうちに出てくれた」と前向きだった。

5回無失点の武元(智弁)

5回無失点の武元(智弁)


【準決勝・第2試合】

和歌山東
桐蔭 × 10

(5回コールド)

〔和〕田村、麻田―辻〔桐〕高野、寺田―西尾▽三塁打=有本(桐)▽二塁打=西2、有本、山﨑(桐)