思いを込めて 楠見西小で手紙書き方教室
子どもたちに手紙を書く楽しさを知ってもらおうと、日本郵便㈱は9日、楠見西小学校(和歌山市市小路、岡本成記校長)で「手紙の書き方体験教室」を開いた。
2009年に全国の小学6年生約120万人に実施した文部科学省「全国学力・学習状況調査」で、はがきの表書きに必要な事項の順序を選択する問題に対し、正解率が67・1%だったことから、10年度から同教室を開始。ことしは市内の小学校5校で開催を予定している。
授業は1年生から6年生(計137人)の全クラスで行われ、県内の郵便局の局長ら13人が講師を務めた。
2年1組は松江西郵便局の宮本隆司局長と野尻勝大さんが担当。「年賀状を書いたことがある人」と聞くと、ほとんどが挙手。「はがきはいくらか知ってる?」の質問には、ほとんどの児童が「63円」と答えた。「はがきの白い方は表か裏か」では、裏と正解を聞くと「えーっ、なんで?」と驚きの声が上がった。手紙を書く意味、はがきの書き方を学び、1人1枚の年賀状を書いた。
休憩時間に郵便局のキャラクター「ぽすくま」が登場すると、児童らは大喜びだった。
神農桜良さん(8)は「年賀状の裏面にことし自分が頑張ったことを書くのが楽しかった」、土橋彪冬(あやと)さん(8)は「きょうはおばあちゃんに向けて書いた。年賀状は書いたことなかったけど、ことしは書いてみようと思う」と笑顔。
同社の郵便・物流営業部商品企画担当の鷲尾恒次係長(40)は「紙に書いて伝える手紙は、日本に古くからある文化。手紙を書く楽しさ、受け取った時の喜びを知ってもらうため、今後も授業は続けていきたい」と話した。