岩出市教委にベンチを寄贈 貴志川高校
和歌山県紀の川市貴志川町の県立貴志川高校人間科学科の1年生は、自分たちで伐採した間伐材で制作した、3人掛けベンチ8台とイーゼル5台を岩出市教育委員会に寄贈した。
同科では、県を代表する産業の一つ、林業について体験し、学ぶ授業を行っている。ことしは7月に、地元の林業者の協力の下、自分たちでヒノキを伐採。10月にその木材を利用してベンチなどを制作した。完成した木工品は地域貢献の一環として毎年、紀の川市の公共施設や岩出市の小中学校などに寄贈している。ことしで13回目。
同校で寄贈式が行われ、生徒の代表者から同市の湯川佳彦教育長に目録を贈呈。湯川教育長は「有効に使わせていただきます」と謝辞を述べた。
同市教育委員会によると、これまでに同校生徒が寄贈したベンチは、各小中学校の図書館や中庭に置き、子どもたちが本を読んだり、日なたぼっこをしたりする憩いの場として広く活用されているという。ことしも市内の小学校6校と中学校2校に設置する予定。
制作した同校の門田子龍(しりゅう)さんは「丈夫に作った。地元産の間伐材のベンチに座って友達と話したり、景色を見たりして楽しんで使ってほしい」と話していた。