志津さん楽曲 キワニスきらり賞に

未来を担う子どもたちのために活動する奉仕団体、和歌山キワニスクラブ(和歌山市湊通丁北、坂本暁史会長)が主催し、高校生の優れたオリジナルの楽曲をたたえる「青少年のメッセージ『きらり』」のきらり賞(最優秀賞)に、県立那賀高校3年の志津翔貴さん(18)が作詞作曲した「ホコロビノタネ」が選ばれた(学年は表彰式時点)。

芸術への関心と創作意欲を高めてもらおうと同クラブは毎年、県内の高校生を対象にオリジナル楽曲を募集。27回目の今回は「笑顔がいっぱい」をテーマに、3校3作品が寄せられた。

審査の結果、きらり賞の他、優秀賞に県立星林高校吹奏楽部の「えがおの輪」、奨励賞に和歌山信愛高校1年の松村環さんの「海中伝灯」が選ばれた。

コロナ禍で4年ぶりの表彰式が3月28日、同市のホテルアバローム紀の国で行われ、坂本会長は「過去の受賞者の中にはプロのミュージシャンになっている人もいるので、皆さんの中からもそんな人が出てくれたらうれしい」とあいさつ。受賞者らに表彰状と副賞を手渡した。

式では受賞作品の披露も行われ、星林高校吹奏楽部の33人が受賞作品を合唱。志津さんもギターを弾きながら美しい歌声で作品を披露すると、会場からは温かい拍手が送られた。

志津さんが音楽を始めたのは中学3年の頃。祖母の家にあったギターを譲り受けたことがきっかけで、ピアノやベース、ドラムなどさまざまな楽器を演奏したり、作曲したりするようになったという。

昨年も同コンクールに応募し、奨励賞に選ばれた。ことしはきらり賞を目指し、「テーマの笑顔は明るい認識があるけど、それだけじゃない苦笑いとかの部分を書きたい」との思いで作品を完成させ、見事きらり賞に輝いた。

今夏からはオーストラリアでカフェの仕事を学ぶといい、「将来はカフェバリスタとして自分の店を持ち、そこで音楽を奏でられれば」と目を輝かせていた。

ギターを弾きながら作品を披露する志津さん

ギターを弾きながら作品を披露する志津さん