県代表が全国3位 小学生剣道の団体戦
小学生剣道の和歌山県代表チーム(小杉栄樹監督)は、大阪市で開かれた各都道府県の代表による5人制団体戦の全国大会「パナソニック杯第18回全日本都道府県対抗少年剣道優勝大会」(同大会実行委員会主催)で、3位の成績を収めた。県予選の上位6人で結成されたチームが強豪を次々と倒し、大舞台で輝きを放った。
全国大会は9月17日に開かれ、各都道府県の代表に開催地(大阪府)の1チームを加えた計48チームが出場。3チームで予選リーグの後、各リーグ首位の計16チームで決勝トーナメントが行われた。
県代表は、第15回県少年剣道選手権大会(県剣道連盟主催)を勝ち抜いた上位6人で結成。同大会は5月に、紀の川市花野の市民体育館で開かれ、県内全域の5、6年生76人が男女混合の個人トーナメント戦で争った。
県代表は予選リーグで、強豪の東京、鹿児島と対戦。東京戦では、中堅までが引き分ける互角の展開の中、副将・宮井が、均衡を破る面を決めて1本勝ち。この1本を守り抜いた県代表が勝利を収めた。続く鹿児島には1―2で敗れるも、東京が鹿児島を破ったため、県代表が本数差で予選リーグを突破した。
決勝トーナメントの初戦では、秋田に副将・宮井と大将・山本の活躍で2―1の逆転勝利。続く埼玉戦は、中堅・佐々木が1本勝ちを収めて、1―0で勝利した。準決勝では広島に、勝ち数1―1の本数1―2で惜敗するも、県代表は全体3位と大健闘した。
大会を終えて、先鋒を務めた池野冬真さん(11)は、「チームワークが良かった。3位に入れると思ってなかったので、とてもうれしい」と話した。
次鋒の吉田竜牙さん(11)は、攻めながら守ることを徹底したとし、「次鋒としての役割を全うできた」と振り返った。
中堅の佐々木優成さん(12)は、普段は出せない技を出せたと言い、「他のメンバーに助けてもらって気合いが入った。準決勝までいけてうれしい」と話した。
副将・宮井杏さん(11)は、「チームワークを大切にして、ドキドキしながらも、6人全員でつかんだ3位でうれしい」と強調。大将を務めた山本新之助さん(12)は、「チームの支えもあって、落ち着いた攻防ができた。緊張した中で、自分の力を発揮できた」と振り返った。
補欠として参加した米原遼介さん(12)は、「試合には出られなかったが、会場で応援できてうれしかった。すてきな仲間と出会えたことも、一生の思い出」と話した。
小杉監督(55)は、チーム全員でつかんだ栄光で、子どもたちの努力の賜物(たまもの)だとし、「すてきな6人の子どもたちに囲まれて、私自身が素晴らしい時間を過ごした。子どもたちには、心から『ありがとう』と言いたい」と話した。