JR駅前でマルシェ まちなかシルクロード
南海和歌山市駅からJR和歌山駅までを、魅力ある通りにすることを目指す「和歌山まちなかシルクロード構想委員会」(野口千惠実行委員長)は、11月23日にJR和歌山駅前商店街で「SDGsロードナイトマルシェ(仮)」を開く。CO2排出、食品ロスの削減などを目指し、環境に配慮した内容で実施。イベント責任者を務める松本講大さん(36、=一般社団法人和歌山トライアンズ理事)は「地域に根付き、人が来たくなり、盛り上がれるようなイベントにしたい。今後も定期的に開催できれば」と話している。
同委員会は2020年6月に発足。和歌山駅から市駅までの各拠点の「人・モノ・コト」をつなげ、徒歩40分の距離を「歩きたくなるストリート」にすることなどを目的にしている。
アロチ商店街や北ぶらくり丁商店街、みその商店街協同組合など、51の団体らが所属。これまでに「和歌山七夕大作戦」と銘打った清掃活動と七夕のササ飾りの取り組みをはじめ、地元の大学生や専門学校生を対象にしたビジネスプランコンテストを開くなど、若い世代を巻き込みながら地域の活性化に取り組んできた。
このほど和歌山市吉田の日本料理「四季の味ちひろ」で開かれた会議には、会員ら9人が参加。和歌山城からJR和歌山駅までにイルミネーションを灯す、「KEYAKI LIGHT PARADE by FeStA LuCe」に合わせ、ナイトマルシェの開催を決めた。
会議では、メンバーがアフターコロナに向けたインバウンド観光客の取り込みなどについて意見交換。スーパーバイザーを務める和歌山大学の足立基浩副学長は、地域活動で若者が活躍している事例を紹介し、共有などした。
11月を第1弾とし、これまでの実行委の活動を発表し、フードロスに対応した飲食物を販売する。今後開くマルシェでは、エネルギーや気候変動、フェアトレード・リサイクルなど、広く環境問題に取り組む団体や店舗が集まる予定。
まだ内容は計画段階ではあるものの、来場者にエコバッグ持参での来場を呼びかけ、家庭で余った食品を集め、支援が必要な人に提供する「フードドライブ」を盛り込む他、リユース食器の利活用を推進し、ごみの減量などを図っていきたいという。
マルシェは午後2時から8時までを予定。「SDGsロードナイトマルシェ」への出展申し込みも受け付けている。実行委では「食に限らず、『一緒にまちを盛り上げたい』という人であればOKです」と呼びかけている。希望者は、15日までに電話で松本さん(℡090・4309・5987)。