被災者をできる限り支援 日赤第2班が石川へ
能登半島地震の救護支援に向け、日赤和歌山医療センター(和歌山市小松原通)の医師ら8人の第2班が、石川県輪島市に派遣されることになった。14日に出発し、現地活動と移動を含め5日間の予定で、18日に戻る。
第2班は医師1人、看護師4人、薬剤師1人、ロジスティックス(事務調整員)2人。避難所での救護活動や、在宅被災者への体調把握に必要な調査と診療を行う予定。救護班医療資機材セットや救護班医薬品セット、新型コロナウイルス&インフルエンザ検査キットなどの感染対策用品、衛星電話などを搬送、携帯するという。
11日、同センターで出発式が行われ、山下幸孝院長らが激励の言葉を送った。4日から9日まで先立って現地で医療救護活動の統括、調整などを行った、院長補佐兼医療社会事業部長の中大輔医師が状況を報告し、「経験の中でもかなり悲惨な状況。日赤の赤いユニホームを見ると、避難所の皆さんほっとするそうで、みんな駆け寄って来てくれます。それが一番うれしい。信頼されているという自覚を持って頑張ってきてほしい」と激励。
今回チームリーダーを務める、同センター腎臓内科部の大森翔平医師は、「現地の状況は厳しいと聞くが、できる限り頑張りたい」と話した。
中医師によると、救護所では毎日多くのノロウイルス、インフルエンザ、新型コロナの感染者が出ているが、隔離や投薬はできず、対策はマスクのみで、感染症コントロールが一番の課題になるという。