一年の学びの成果発表へ りら高生がリハ

舞台や美術表現などの芸術が学べる和歌山県紀美野町真国宮の、りら創造芸術高校(山上範子校長)の生徒らは、3月2日に同町神野市場の町文化センターで開く「後期総合授業発表会」(第1部)と、「りら地球DAY~移り変わりゆく命~」(第2部)に向け練習を重ねている。

本年度の学校テーマは「LIFE」。「変わりゆく世界でどう生きるか」「生きる意味とは」「色即是空」「未来に見出す希望」など、命について生徒が授業や研修旅行などで学んだことを、ダンスやミュージカル、美術、展示など多方面から発表する。

「後期総合授業発表会」は、学年末の授業発表。テーマに沿ったジャズダンス、音楽表現、身体表現などを発表する。「りら地球DAY」は、テーマをもとに生徒がより良い世界や地球について考え、芸術を通して表現する。

同校では1~3年生普通科57人が、一般教養科目などの基礎課程の他、ダンスやボーカル、デッサン、映像など芸術科目を学んでいる。外部公演や舞台、展示などの発表する場が多いのが特色。発表会は、舞台で表現するだけでなく、舞台監督をはじめ、照明や音声、音響、大道具なども生徒らが担当して全員で一から舞台をつくり上げている。

2月21日に同校体育館で行われたリハーサルでは、生徒らが照明や音響、大道具、会場をセッティング。それぞれが演者と裏方を務めながら、演目のつなぎや順番、マイクのテストなどを確認し、「暗転が早いです」「ここで音ください」など意見を出し合い、改善していった。

2年生の橋本賢太郎さん(17)は「1人じゃ舞台はつくれない。生徒の成長や、一人ひとりの力や心が合わさった舞台をぜひ見にきてほしい」と意気込む。

発表会当日は、一般の観賞も可能。入場無料。展示は午後0時半から、開演は1時半から。

和太鼓やタップダンス、ミュージカル、能など、さまざまなジャンルの発表が楽しめる。

また、発表会前の午前11時~午後1時には、地元の人と高校生がふれあえる場として、グルメやフリーマーケットが楽しめる「紀美野マーケット」も開かれる。

リハーサルで思いを込め歌う生徒たち

リハーサルで思いを込め歌う生徒たち