世代超え団結 国士舘大同窓会県支部総会
国士舘大学の同窓会県支部(上里昌樹会長)の総会・懇親会が9日、和歌山市のアバローム紀の国で開かれ、約40人が母校への思いを一つにした。
同会は14万人以上の卒業生が大学と卒業生の懸け橋として全国各地で活動。県支部では年に1度総会を開き、交流を深めている。
会の冒頭には1月の能登半島地震で犠牲となった同窓生に哀悼(あいとう)の意を表し、黙とうをささげた。
上里会長は「大学時代の思い出を語り合い、3年後の大学創立110周年に向け、さらに絆を深めていきましょう」とあいさつ。
1969年に体育学部を卒業した同支部の中前光雄副会長が、昨年秋の叙勲で瑞宝小綬章を受章したことを報告すると、会場は大きな拍手に包まれた。
中前副会長(77)は「天皇陛下とお話しすることができ、身の引き締まる思いだった」と振り返り、「退職したらしょんぼりする人もいるが、そうではいけない。自分は昨年大型トラックの免許を取った。みんな歳を取っても何のために生まれてきたのかを考え、生きる目的を見つけてほしい」と話した。
続いて卒業生による特別講演が行われ、75年に法学部法律学科を卒業し、県危機管理局長などを務めた半田和雄さんが登壇。定年退職後に接着剤や金物を使わない木のおもちゃ・組み木作りを始め、子どもたちに木のぬくもりを伝えたいと幼稚園にプレゼントしていることを話し、その作品を紹介した。
その後の懇親会では23~77歳の同窓生が先輩後輩の垣根を超えて思い出話に花を咲かせ、最後は肩を組み、輪になって寮歌や館歌を力強く合唱。万歳三唱し一致団結した。
この日は2府3県の支部が集まる近畿ブロック会議も開かれ、活動報告や意見交換し連携を深めた。