無資格治療の危険啓発 鍼灸マッサージ師会

腹話術の人形と共に啓発する会員
腹話術の人形と共に啓発する会員

8月9日の「はりきゅうマッサージの日」を前に、和歌山県鍼灸マッサージ師会(下平文彦会長)は4日、和歌山市のJR和歌山駅前で街頭啓発を行った。

全日本鍼灸マッサージ師会が、語呂合わせで「はり・きゅう」となる8月9日を記念日に制定。啓発は、あん摩マッサージ指圧、はり、きゅうの医療行為には国家資格が必要であることを知ってもらい、無資格者の施術による健康被害などを防ごうと実施している。

この日は会員7人が、国家資格を持つ施術者がいる県内の治療所の一覧付きのちらし、うちわのセットを駅の利用者らに手渡した。腹話術を得意とする前会長の宮本年起さんは、相棒の人形「ドクターヤブコージ」とユーモアたっぷりに呼びかけた。

同会によると、最近では指圧やマッサージという言葉を使わず、「もみほぐし」「リラクゼーション」などとうたい、もんだり、圧したりする店を営業している例もあるという。

下平会長(69)は「無資格者による施術が増え、歯止めが利かない状況にあることを知ってもらいたい。県民、市民の皆さんには、国家資格を持つ治療院で正しい施術を受けてほしい」と話していた。