高校生に万博入場券 セイカと日本生命が寄付
![感謝状と目録を手に(左から)前田常務執行役員、岸本知事、竹田社長](https://wakayamashimpo.co.jp/wp-content/uploads/2025/02/25020703.jpg)
開幕が近づく「大阪・関西万博」を和歌山県内の高校生に体験してもらおうと、化学品メーカーのセイカ㈱(和歌山市南汀丁)と日本生命保険相互会社(大阪市中央区)は3日、高校生用の一日入場券計約2000枚を県に寄付した。
県庁知事室で贈呈式が行われ、セイカの竹田成宏社長、日本生命の前田晃宏常務執行役員から寄付目録を受け取った岸本周平知事は、2人にそれぞれ感謝状を手渡した。
岸本知事は「高校生が万博に参加するチャンスが広がり、ありがたい。大切に活用する」と述べ、1970年の大阪万博に来場した思い出も披露。前田常務執行役員も当時の印象を話し、青少年が万博を通して受けるインパクトの大きさに期待感を示した。
竹田社長は「和歌山は県外に出る若者が多いが、万博で最先端の科学、化学に接することで、面白さに気づき、和歌山に戻ってきてくれたらと思う」と話し、前田常務執行役員も賛同した。
県は現在、県内の全高校に万博への参加意向調査を進めており、今回の2社を含む寄付により、全生徒の3割程度の入場券が確保できると見込んでいる。