避難所用テント寄贈 アウトドア企業が紀美野町に
![テントを寄贈した田中代表㊨と小川町長](https://wakayamashimpo.co.jp/wp-content/uploads/2025/02/25020704.jpg)
アウトドアレジャー用品メーカーのVASTLAND㈱(兵庫県姫路市、田中悠貴代表取締役)は3日、災害備蓄品としてテント30張りを和歌山県の紀美野町に寄贈した。同社が災害用テントを寄贈するのは初めて。
同社はキャンプ用品の開発や販売を主に2018年に創業。同町とは23年に災害時などに必要な物資を供給する「災害時における物資供給に関する協定」を締結している。
田中代表は田辺市出身。昨年8月に「南海トラフ地震臨時情報」が発表されたことを受け、地元に貢献できないかと考え、今回の寄贈に至った。
寄贈したテントは、1人用テントの「ツーリングドームテントソロ」。重さ4・2㌔で初心者でも簡単に組み立てられる。同町は災害時に避難所となる体育館で使用する予定。
町役場で行われた寄贈式では、田中代表から寄贈品が、小川裕康町長から感謝状が手渡された。
田中代表は「今後も災害時に使える知識が身に付くイベントなどを開き、協力できたら。アウトドアメーカーとしての役割を果たしていきたい」、小川町長は「支援により防災体制は強化され、住民へ安心を提供する力になり大変心強い。今後も連携を深め、共に防災力を高めていきたい」と話した。