4万人の愛好家集う フィッシングショー盛況
![ウミガメとの触れ合いが人気だった串本町観光協会のブース](https://wakayamashimpo.co.jp/wp-content/uploads/2025/02/25020705.jpg)
国内最大規模の釣りの祭典「フィッシングショーOSAKA2025」(大阪釣具協同組合主催)が1月31日から2月2日までの3日間、大阪市住之江区南港北のインテックス大阪で開かれ、約4万2000人の釣りファンでにぎわった。
152の出展者が集い、それぞれがことし発売の新製品や人気商品などを展示。また、景品が当たる企画などで会場を盛り上げた。
多くの釣り人が訪れ、串本町からは同町観光協会がブースを出した。これまでに10回以上出展しているといい、移住相談のコーナーの他、ウミガメの赤ちゃんに触れることができる企画もあった。同町海中公園で人工繁殖した子ガメに触ってみようと多くの家族連れが列を作っていた。
初めて生きたウミガメを見たという親子は「おとなしくてかわいかった」と笑顔だった。同会事務局長の宇井晋介さんは「釣具の展示だけでなく生き物と触れ合えるイベントは他にはない。意外性が受けているのでは」と笑顔で話していた。
また、同じく紀南地方から出展したすさみ町は、観光パンフレットの配布や、同町で人気の遊漁船の紹介などがあり、にぎわっていた。
さまざまな体験ができるコーナーでは魚拓の教室や実釣、仕掛け作りなどが楽しめ、紀州黒潮市場で好評のマグロ解体実演では、その場でさばかれた本マグロの切り身やにぎりずしに、来場者は舌鼓を打っていた。
一般客の撮影は禁止 ことしは場内放送も
一方で主催者側が決めたルールを聞き入れない入場者がことしも多く見られた。
同イベントは、一般入場者の写真や動画の撮影を禁止しており、会場玄関前には毎年「撮影禁止」の看板を立てている。
他の来場者の映り込みの問題や、ステージに立つ芸能人の肖像権、出展メーカーの新商品の都合など、さまざまな問題があるが、多くの来場者がスマートフォンのカメラなどを使い、記念撮影をし、SNSなどに投稿している。
主催者はことしから看板の他に、場内アナウンスでルールを守るように促したが、期待するほどの効果は見られなかったという。
主催者側は「知らない人が撮影した写真に自身が映り込んで、ネットで拡散されたなど、多くの苦情が寄せられています。マナーを守ってフィッシングショーを楽しんでいただければ」としている。
規約では出展者が自社のブース内で製品やレイアウトなど記録用に撮影することは可能だが、一般来場者の映り込みには配慮するように定められている。