王者奪還へ白星発進 KSL開幕、リーヴォ快勝

関西サッカーリーグ1部は12日に開幕した。2022~23年を連覇したものの昨季は3位だったアルテリーヴォ和歌山は同日、和歌山市毛見の紀三井寺公園陸上競技場で神戸FC1970(兵庫)を5―0で下し、王者奪還に向けて白星スタートを切った。
三枝寛和新監督、15人の新加入選手の新体制で臨んだ。試合開始早々の前半9分、キャプテン・DF小久保裕也のロングフィードに抜け出したFW和田幸之佑がGKをかわして先制点。さらに25分、三枝監督が「情熱を表現し、他の選手を鼓舞できるので心強い」と評価する、新加入で副主将のMF日根野達海がミドルシュートで追加点。大差で勝ったが、日根野は「(JFL)昇格には、きょうの内容ではまだまだ足りない」と気を引き締めた。
後半にも攻撃の手を緩めずアルテリーヴォは15分、センタリングをDF山田大地が頭で押し込んで3点目。さらに和田は4、5点目も連続で決め、ハットトリック。「3点決めたけれどまだまだ得点できる場面があった」と意欲を見せた。
三枝監督は「結果は良かったが、思い通りの試合運びができたかと言えばそうではない。開幕戦特有の緊張もあった。試合を重ねるごとに成長していきたい」と冷静に振り返った。小久保主将は「まずは勝ち点3を取れたことは良かったが、内容には課題があった。練習試合ではもっと良いパフォーマンスができていたので公式戦でも発揮していきたい」と次戦へ意気込んだ。
次節は20日、滋賀県守山市の野洲川歴史公園サッカー場ビッグレイクで、AS・ラランジャ京都(京都)と対戦する。