古民家改装へ こども食堂すこやかがCF

和歌山県海南市多田のこども食堂「すこやか」は、今後の継続開催を目指し、拠点となる築70年の古民家を改装しようと現在、クラウドファンディング(CF)に挑戦している。5月20日まで。
同食堂は、副代表の南方勉さんが、運営していた料理教室を通して得た栄養や健康に関する知識と、無添加調味料で栄養価を残す調理方法を子育て中の親らに伝える「食育」の実現や、長年世話になった地域への恩返しとして2024年1月にスタート。
スタッフは、看護師や栄養士、保育士の経験がある人、学生など、11人がボランティアで協力し、毎月1回(主に第3土曜)正午から開いている。同地区だけでなく、地区外の人たちも利用でき、食事と、さまざまなイベントやワークショップが楽しめる。
食材は地産地消を推進し、農家から減農薬野菜や紀ノ川農協から支援を受ける。無添加の調味料を使用し、油にもこだわり、スタッフが思いを込めて素材の味や栄養価を損なわないよう、手作りする。SNSを通じて食育の発信もしている。
食事の後は、スタッフや支援者らが講師となり、楽器演奏や英会話、講演などさまざまな多世代交流イベントを開催。養鶏場の人による命の話や、現役キャビンアテンダントの英会話、銀行員スタッフによるおこづかいの使い方講座、お絵かき教室などがあり、多いときで70人ほどの利用者がある。南方さんは、伝える側のやりがいの場にもなり、地域でスタートアップを目指す人への応援の場になっているといい「子どもらの食育の場、大人のやりがいの場になっていると感じている。改装して長く続けていきたい」と話す。
現在、室内はさまざまな箇所に大小の段差があり、食事を運ぶ幼い子どもやスタッフがつまずく危険がある。バリアフリー化や調理台キッチン、水洗トイレの設置などの改装により、安全性や衛生面のレベルアップを図る。南方さんは「子ども食堂で一つでも知識を持って帰ってもらい、家庭でも食育になれば。ご支援よろしくお願いします」と話している。支援目標金額は100万円。
リターンは、古座川町ゆず平井の里香辛料5種セットや、レンタルスペース無料利用券などがある。支援ページは「子供食堂すこやかレディーフォー」で検索。問い合わせなどは南方さん(℡090・2102・8859)。