西コミセンに茶道具寄贈 林和世さんに感謝状

和歌山市砂山南に開館した西コミュニティセンターに、表千家同門会県支部参与の林和世さん(92)が茶道具を寄贈し、市役所で感謝状の贈呈式が行われた。
林さんは、同センターの開館記念に茶会の開催を依頼された際、センターの和室は茶会ができるよう炉を切っていたものの、道具がないため、茶会の会場として利用されにくいのではないかと感じ、釜や茶わん、茶杓、ふた置きなど、基本的な道具一式の寄贈を決めた。
開館記念の茶会は盛況で、多くの地域住民らが、新しいセンターの和室で一服を楽しんだ。
市長室で行われた贈呈式には、林さんと同支部幹事の芝本和己市議が出席。尾花正啓市長が目録を受け取り、感謝状を贈った。
尾花市長は「地域の拠点としてさまざまに活用される場所で、和の文化にも親しみ、皆さんに喜んでもらえる。大変ありがたい」と感謝。林さんは「せっかくの施設なので、茶道具があれば使ってもらいやすくなるのではないかと思います。特に若い皆さんがお茶を学ぶのに使っていただけることを願っています」と話していた。