起業家支援、産業振興へ WIBと和歌山市が連携

和歌山市と一般社団法人和歌山イノベーションベース(WIB)は20日、起業家支援や地域産業の振興に関して連携する協定を締結した。
WIBは「事業成長を加速させ、和歌山から日本・世界を熱くする」とのビジョンに共感した和歌山ゆかりの経営者有志の集いで、2022年1月に発足。成長企業の創業者らと県内の起業家、学生らの交流の場をつくり、「メンバーラーニング」と「起業家支援」の二つを軸に、起業の知識やノウハウを伝え、共に学ぶ月例会やセミナーの開催などの活動を展開している。
今回の協定は、WIBと市がそれぞれの人的資源や物的資源を生かし、起業家の育成や支援、新たな産業・イノベーションの創出、地域産業の課題解決に向けた取り組みなどで連携を図る内容。4月には県と同様の協定を結んでいる。
締結式は市役所市長室で行われ、WIBから前田効多郎代表理事と古澤良祐第四期会長が出席し、尾花正啓市長と共に協定書に署名した。
古澤会長は、会員それぞれの事業成長を目指し、視座を高めていく学びの場づくりを徹底していること、現在の会員数50を年内に100にすることを目指し、より若い年代の会員、女性会員の増加に取り組んでいることなどを紹介した。
前田代表理事は「和歌山から海外まで飛び立てる起業家の支援をしようと活動している。和歌山市と協定を結び、応援いただけるのはありがたく、市に貢献できるよう頑張っていきたい」と述べ、尾花市長は「協定は心強い。皆さんの人材ネットワークを通じて、起業家が集まる和歌山になり、和歌山全体の産業振興が進むことを期待している」と話した。