山本さんV、寺川さん3位 極真空手全日本ジュニア

優勝した山本さん㊨と3位の寺川さん
優勝した山本さん㊨と3位の寺川さん

極真空手の日本一を決める「第4回極真ジュニアファイナルカップ」で、和歌山市などに拠点を持つ武道教室「山本道場」所属の山本ライラさん(13)=同市=が小学6年生女子軽量の部で優勝、寺川結月さん(10)=阪南市=が同4年生重量の部で3位に輝いた。

同大会は全国各地の予選を勝ち抜いた選手たちが一堂に会し、日本一を決めるもの。山本さんと寺川さんは、ともに和歌山大会を優勝して全国大会への切符を手にしていた。

山本さんは4歳から空手を始めた。和歌山大会決勝では、重量級の力強いパンチで攻めてくる相手との対戦に、「経験を生かして隙を狙った」という。回り込んで巧みに足技を駆使し、5―0と勝利した。

全国大会には13人が出場。決勝では、「思っていた通り、一番苦戦した」と話すが、結果は5―0。自分よりも大きな相手に対し、得意の足技を生かして頂点に立った。

春から中学生となった山本さんは「重量級の相手でも勢い負けしなくて、パンチ力のある選手になりたい」と意欲満々。「日本一になったという自信を持って世界大会でも優勝したい」と次を見据える。

寺川さんは昨年の全国大会では1回戦敗退という悔しい結果だった。今回の全国3位は「これまでよりもいっぱい練習した成果」と話す。「負けたくない気持ちが強い」という寺川さんは、3位決定戦を5―0で勝利。持ち味の下段回し蹴りをうまく使い、積極的な攻撃で勝った。「3位は悔しい。もっといろんな技の技術を高めて、手数が多い選手になりたい。次は絶対に優勝できるようにしたい」と意気込んでいる。