波選びにしのぎ削る サーフィン県代表が決定

関西を代表するサーフスポット、和歌山市の磯の浦海水浴場でこのほど、日本サーフィン連盟(NSA)和歌山支部予選大会が開かれ、支部メンバー約30人が波乗りテクニックを競い合った。各部門の優勝者は、10月10日~18日に静岡県の静波海岸で開催予定の「第59回全日本サーフィン選手権大会2025」に県代表として出場する。
同大会はプロの道への登竜門ともいわれ、アマチュア最高峰の大会。ロングボードやショートボード、ボディボードの男女各部門10クラスで競った。
サーフィンは、天候や潮の満ち引きの影響で小さかったり崩れたりする波を読み、いかに良い波をつかんでボードの上で自分の演技ができるかがポイント。小さい波で得点を重ねるか、大きな波を待ち大技を決めるかなど駆け引きも重要になる。
この日の波のサイズは「ハラ・ムネ・セットカタ」。風がなく、肩の高さほどのまとまった波が打ち寄せる良いコンディションで体力も必要となる波だった。
大会は、ヒートと呼ばれるグループをつくり、制限時間内に波に乗りボードを加速する技術やターンなどを審査する。得点の高い2本の合計が順位に反映される。ヒートで上位2人が次の試合に進出できるトーナメント方式。
「SMシニアメン」は、波が来るとパドリングで勢いをつけてボードに立ち、波のカール部分に乗り上げ、下りてくる「フローター」や、波のフェイスに弧を描く「カービング」などの華麗な技を披露し、津田翔太さん(30)が全国への切符をつかんだ。「和歌山代表として正々堂々と戦いたい」と意気込み、惜しくも敗れた竹添晟司さん(30)は「波選びに失敗した。前に張ってくる波を狙ったが、だめで満足いく演技ができなかった」と悔やんだ。
同支部の増田洋士(ひろし)支部長(51)は「普段は仲間としてサーフィンをしているが、この日はライバルとして真剣勝負する日。全国に出場する人は仲間の思いと共に戦ってきてほしい」とエールを送った。
全国大会に出場するのは次の皆さん。
横内陸=SMジュニアメン▽津田翔太=SMシニアメン▽久木山泰=SMシニア▽村松健=SMマスター▽辻本啓二=SMカフナ▽津田翔太=LMメン▽久木山泰=LMシニア▽久木山洋平=LMマスター▽仲西華奈子=LWシニア▽下田代和人=BMマスター