真心こもった茶花展 和歌山文協茶道部が36回目

和歌山文化協会茶道部(永岡一惠部長)主催の第36回「茶花(ちゃばな)展」が1日、和歌山市湊通丁北のホテルアバローム紀の国で開かれ、大勢の来場者が茶席で一服を味わい、会員が生けた草花を楽しんだ。
訪れた人は、会員のお点前で茶を味わった後、茶花が並ぶ隣室へ移動。会場には22人の会員が庭で育てたものや野で摘んだ草花を生けた約70点が並んだ。ヤマアジサイやハギ、ナデシコ、シャクヤク、シモツケソウなど、素朴な味わいのある草花が、まるで野にあるかのようにさり気なく生けられ、器も涼しげなガラス、かご、竹、陶器などさまざま。「何とかわいらしい」「ほっとしますね」などと、添えられた花の名前を確認しながら、じっくりと楽しんでいた。
会員の一人は「一見『これはお茶花には使えないかな』と思って選ばなかったものでも、他の方はモノにしていて、まさに『目からウロコ』。人間、型にはまってはいけませんね」と笑顔。永岡部長は「会員一同、真心を込めてお茶とお花を準備しました。不順な気候で花選びも大変な中、皆さん上手に探して生け、素晴らしい。感謝、感激です」と話していた。