明るい社会の実現へ 枝曾丸さんら強調月間で啓発

法務省が主唱する「社会を明るくする運動」の強調月間(7月)初日の1日、和歌山県と市の同運動推進委員会は和歌山市のJR和歌山駅で街頭啓発を実施し、犯罪と非行を防ぎ、更生しようとする人たちへの深い理解のある社会の実現を訴えた。
同委員会員や保護司、更生保護女性会員、BBS会員、保護観察所職員、県と市の職員ら約200人の他、薬物乱用未然防止活動のマスコットキャラ「ダメ。ゼッタイ。」君らも参加し、通勤や通学中の駅利用者に啓発グッズを配布した。
その後に同駅地下にあるわかちか広場に参加者が集まり、2004年から「社会を明るくする大使」として同運動の啓発をする同市の落語家・桂枝曾丸さんが、石破茂首相の「政府においても、再犯防止のための就労支援、保護司などとの連携強化、町ぐるみの防犯活動の促進などに取り組む」などのメッセージを伝達した。
枝曾丸さんはこの日の啓発で「この活動を啓発する意義を改めて感じた」とし、「人間笑い合うことは一番いいことだが、反対につらいことを語り合う、励まし合うことの大切さを訴えていきたい。強い思いを持つ皆さんと共に、和歌山から社会を明るくする発信をしていきたい」と意気込んでいた。