星林で笑顔の国際交流 四川省の高校生が来県

けん玉の成功を喜び合う四川省と星林高校の生徒ら
けん玉の成功を喜び合う四川省と星林高校の生徒ら

和歌山県と友好提携している中国・四川省から、高校生の訪問団が14~19日の日程で来県している。県内高校生との交流や民泊体験、観光などを通じて和歌山の魅力を楽しんでいる。

両県省は2022年1月に友好関係を締結。観光や防災・減災、青少年の相互派遣などの分野で交流を進めている。

今回の訪問団は高校生9人と引率の教員1人。一行は15日、和歌山市の県立星林高校を訪れ、生徒会執行部の1・2年生や国際交流科の1年生と交流した。

生徒会執行部は、中国にまつわるクイズ大会や、けん玉など日本の伝統的な遊びでの交流を企画。クイズの内容やけん玉の遊び方などの説明は英語で行い、生徒らは懸命に考えながらコミュニケーションし、どんどん打ち解けていった。

特に、四川の生徒がけん玉の皿に玉を乗せるのに成功した時は、両国の生徒が拍手と笑顔で喜び合い、盛り上がった。

初来日という劉家稘さん(18)は「星林高校に来てとても楽しかった。同じ年代だが、勉強の環境ややり方が全然違って驚いた。けん玉はそれほど難しくなかった」、生徒会執行部副部長の上北航輝さん(16)は「堅苦しい雰囲気になってしまうかもと心配していたが、四川の生徒たちはフレンドリーで、予想以上に楽しく交流できた。言葉の壁も意外に乗り越えられて、素晴らしい経験になった」と話していた。

一行は、田辺高校での交流、パンダが暮らしたアドベンチャーワールドの見学なども楽しんだ。