高さ制限解消へ 紀の国大橋規制中
和歌山市中心部と北部をつなぐ国道26号紀の国大橋(和歌山北バイパス)で終日、 4車線を2車線にする交通規制が行われている。 同橋の下を交差する国道24号の高さ制限を解消する工事のためで、 来年2月末までを予定している。
国土交通省和歌山河川国道事務所によると、 工事区間は同橋南詰めの同市元寺町から宇治藪下に至る約390㍍。 同橋は平成15年4月に開通したが、 当時は南詰めを通るJR紀勢本線が高架化されておらず、 橋の降り口が踏切の手前になるよう、 急勾配にせざるを得なかった。 この勾配のため、 同橋下の国道24号との交差部分の高さが十分に取れず、 3・8㍍までの通行制限が必要になっていた。
今回の工事は、 20年10月に紀勢本線が高架化されたことを受け、 急勾配と高さ制限を解消するもの。 勾配は現在の8%から6%にし、 交差部分の高さは4・5㍍を確保する。
現行の道路をジャッキアップして勾配を変えるなどの工事を進めており、 現在作業中の2車線が終われば、 9月中旬に規制車線の切り替えが行われる見通し。
完成すれば、 より安全で通行しやすい道路になる。 工事費は約4億円、 施工は村本建設(本社=大阪市中央区)。
終日車線規制のため、 同橋はラッシュの時間帯などに渋滞も発生しているが、 同事務所はドライバーに周辺道路への交通分散などの協力を呼び掛けている。