45周年の紀州踊り「ぶんだら節」 8月3日開催

 和歌山城周辺を市民が躍り、練り歩く和歌山市の夏の風物詩「紀州おどり『ぶんだら節』」が8月3日、けやき大通りと西の丸広場で開かれる。45周年を迎える今回は、「正調ぶんだら節」を歌う民謡歌手の鎌田英一さんがゲスト出演し、生歌を披露する。62連、約6600人が参加を予定し、真夏の夜をにぎやかに盛り上げる。

 ぶんだら節は、紀州が生んだ江戸中期の豪商・紀伊国屋文左衛門が、荒波にミカン船を繰り出した意気と壮挙をイメージし、その名にちなんで名付けられたという。踊りは昭和44年、市制施行80周年を記念し、郷土芸能の育成や市民相互の連帯などを願って作られた。

 第1部は「ニューバージョンぶんだら21」、第2部は伝統の「正調ぶんだら節」。午後4時40分にスタートし、六番丁交差点から西の丸広場までの約700㍍を躍り歩く。

 「正調」をレコーディングし、長年市民に歌声を親しまれてきた鎌田さんが、ぶんだら節本番に初登場する。1、2部の間(午後5時40分ごろ)に出演する予定で、生歌に合わせて「紀州おどり正調ぶんだら節保存会」連が、公園前で輪踊りを披露する。

 ことしも、第10回を迎える「紀州よさこい祭り」との同時開催で、十数万人の人出が見込まれる。