米国沖縄海兵隊基地を訪問 国土強靱化調査会に幹部招く
先日、派閥(二階派)の研修会で久し振りに沖縄を訪問させていただいた。激しかった沖縄での決戦で20万人に及ぶ尊い命を失った。その霊に花束をお供えするとともに、二度と戦争を起こしてはならないと誓いを込めて、諸霊に対し祈りを捧げた。沖縄到着の後、最初に訪問させていただいたのが、先の大戦で尊い命を失われた多くの英霊が眠る摩文仁の丘でした。
その後、私たちは沖縄の基地を訪問、続いて米軍の活動の拠点でもある海兵隊の基地を視察させていただいた。外務省は、パスポートを持参せよ等と難しいことを言っていたが、私はこれはおかしい、日本の国会議員のグループが米軍基地を訪問するのに、どうしてパスポート等が必要なのですかと私は事前にアメリカ大使館の主席に申し上げておいた。直ちに私の意見に同意され、訪問を歓迎しますとのことであった。
われわれ一行はパスポートの提示を求められることもなく、フレンドリーに歓迎され、ちょうど、待機中のヘリのオスプレイにも案内され試乗もさせてもらった。3・11の東北大震災の際に救援に駆けつけてくれた海兵隊の「トモダチ作戦」に対して、感謝の言葉を述べるとともに、やがていつか再びわが国が災害に襲われた時、米軍海兵隊の「トモダチ作戦」のお世話にならなくてはならない日が来るかもしれない。
私は今、自民党の国土強靱(きょうじん)化調査会の責任のある立場で、災害に備え、国民の皆さんの命を守るという崇高な使命に向かって、あらゆる努力を傾けようとしている。米軍の「トモダチ作戦」にも、国会議員として感謝し、さらに今後私たちが、日常の交流を通じ、相互の協力関係を密接にし、いざという時に備えておく必要があると痛切に感じているからである。
そのためには、まず海兵隊の歴史や、米軍における海兵隊の位置づけ等、少しでも直接活動の一端に触れて理解する努力が必要と判断したからであった。私は沖縄海兵隊の幹部に、自民党本部で開催する「国土強靭化総合調査会」に幹部の方に出席をお願いして、調査会の多くの議員の皆さんにも聞いていただく、マスコミの皆さんにも勉強してもらったらどうだろうかと協力を求めたところ、喜んで参加させてもらうと約束してくれた。
10月11日、国土強靭化総合調査会へ、ロバート・D・エルドリッヂ米国海兵隊太平洋基地政務外交部次長(政治学博士)、ジョウナサン・C・ゴフ米国海兵隊大佐のお二人の幹部が出席された。いつもの党本部7階の会場は満員で、国会議員も五十数名も出席し、政府の役人も多く参加した。
平成23年3月11日に発生した東日本大震災に対して、災害救助、救助及び復興支援において「トモダチ作戦」の名のもと多大な貢献を果たされたことは誰もが知っている。合衆国政府は4月6日、展開している「トモダチ作戦」の予算が68億円、アメリカ海軍、海兵隊、空軍が連携し、統合軍として活動。作戦には2万4000人の将兵、190機の航空機、24雙の艦艇が派遣されている。この救援作戦がいかに大がかりなものであったかを物語っている。調査会における講演の内容は次の機会に述べさせていただくことにする。