愛称は「紀伊大王」 巨大クスノキ

 紀の川から引き揚げられ、県立紀伊風土記の丘(和歌山市岩橋)で展示されているクスノキの巨木の愛称が「紀伊大王(きいだいおう)」に決まった。

 巨木は保存するため、昨年5月に解体して同施設に運び込み、組み立て、ことし3月から展示が始まった。高さ約5・3㍍、重さ約26㌧、周囲約12㍍あり、古墳時代に自生していたと推定されている。

 3月に県民から愛称を募り、81の候補が寄せられた。同施設の来場者から愛称の投票を受け付け、1次投票は総数129票で上位13個に絞り、2次投票では総数334票中58票を集めた「紀伊大王」が1位になった。他にも「くすっ木ー」「紀のクス」「くっすん」などの候補があった。

 愛称が決まり、学芸員の仲原知之さんは「今まで以上に巨木に親しみをもってもらえたら」と話している。

 同施設では15日まで写真パネル展「古墳時代の巨木~発見から風土記まで~」を開いている。問い合わせは同施設(℡073・471・6123)。