食と健康を学ぶ 野菜フェスタ盛況
8月31日の「野菜の日」にちなんだイベント「野菜フェスタ in WaKaYaMa 2014」が30日、和歌山市本町のフォルテ・ワジマで開かれ、講演や展示など多彩な催しで大勢の家族連れらが食と健康への意識を高めた。
医師や栄養士などでつくる「『野菜でげんき・和歌山』応援隊」が主催。4回目となることしは日本糖尿病協会と共催し、「和食と野菜」をテーマとした。日本伝統の食文化「和食」のユネスコ無形文化遺産登録を記念し、2人の料理人を迎えた特別講演もあった。
登録に尽力した京料理店「木乃婦(きのぶ)」(京都市)の店主、高橋拓児さんの講演では、豊かな日本の水や土壌、多様性のある野菜や魚介類が日本の食文化を支えていることを紹介。「長い歴史の積み重ねがある和食の良さ、日本の食のありがたさをもう一度考え、野菜を食べて健康な食生活を送ってもらえれば」と話した。
「専門医と療養指導士が語る糖尿病」をテーマにしたトークセッションもあり、応援隊の代表世話人で、和歌山ろうさい病院の南條輝志男院長は、肥満の割合が高いほど平均寿命が短い統計を示し、野菜の摂取による食生活の改善を呼び掛けた。
講演を聞いた、自身も糖尿病という同市の70代の女性は「病院で話を聞くよりも分かりやすかった。食べ方の順番にも気を配って、健康を保ちたいですね」と話していた。
また、4階のイベントホールでは、園児や児童の野菜の絵画や標語が展示され、野菜に華やかな彫刻を施す「野菜カービング」のコーナーも登場。子どもたちは指導を受けながら、小さなナイフを使い、ニンジンにバラの花びらを飾り切りしていった。
市立三田小学校1年生の丸山由桜(ゆらん)ちゃん(7)は「野菜は何でも大好き。バラの形は、すごくきれいでびっくり」と楽しんでいた。