わかやまポンチ開発 ファミマと付属小

“フルーツ王国”和歌山の魅力が詰まったご当地スイーツ「わかやまポンチ」を、コンビニスイーツとしてファミリーマートで販売するプロジェクトがことしも始動。和歌山市の和歌山大学付属小学校(舩越勝校長)4年A組の29人が参加し、11月の発売に向けて共同開発を進めていく。12日に同校でプロジェクトのキックオフとなる特別授業が行われた。

わかやまポンチは、全国わかやまポンチ協会(田上義人総裁)と県が取り組みを進めてきたご当地スイーツ。県産ウメの甘露煮かシロップ漬け、県産フルーツの使用などが要件となっている。

ファミリーマートとのプロジェクトは6年目。毎年、同校4年生の児童と共同開発したオリジナルのわかやまポンチが店頭に並び、好評を博してきた。

特別授業には、講師として、県食品流通課の西村展一副主査やファミリーマートのデザートを製造している㈱デザートランド関西工場の長濵重之さんらが来校。「わかやまポンチを学ぶ」と題し、西村さんはわかやまポンチの定義などを話し、「4年A組のみんなで力を合わせて、県内の農業や食べ物屋さん、食品工場などを元気にしていこう!」と児童に呼び掛けた。

長濵さんは、コンビニのデザートができるまでの工程などを説明し、安全・安心、おいしさ、見た目、季節感、お得感などコンビニスイーツに求められる大切な要素を伝えた。

授業を受けた4年生の粂田昊君(9)は「ミカンや梅の甘露煮を入れることを考えています。おいしい和歌山ポンチの完成を目指したい」と話していた。

プロジェクトは今後、7月初旬に児童が試作提案するわかやまポンチのコンペ、10月初旬に試食イベントを行う。完成したポンチは、11月に関西地区のファミリーマート約2000店舗で販売される予定。

特別授業をする西村さん

特別授業をする西村さん