正しい選挙の知識を学ぶ 市高で選管が授業
選挙権が20歳から18歳に引き下げられることを受け、和歌山市選挙管理委員会は22日、市立和歌山高校(同市六十谷、山本昌之校長)で、選挙の仕組みなどを学び、模擬投票を行う出前授業を実施。2、3年生約520人が有権者としての意識を高めた。
公職選挙法の改正により選挙権の引き下げが決定し、来年夏の参院選から実施される。
出前授業は市選管事務局の井邊成郎さん(48)が講師を務め、生徒らに選挙運動の規制などについて解説。改正公職選挙法が適用される来年6月18日までは、20歳未満の人はインターネットを含む選挙運動ができず、行うと1年以下の禁錮または30万円以下の罰金になること、選挙期間中に18歳の高校生が候補者への投票を呼び掛けるチラシを配るアルバイトをすることは認められていないことなどを紹介した。
投票を呼び掛けるチラシについて井邊さんは、「チラシを配布することは選挙運動で18歳以上になれば可能だが、報酬を受け取ることはできない」と注意を呼び掛けた。
その後、未来の和歌山市長選を想定して、3人の立候補者の中から生徒が選んで投票を行った。
3年生の竹内萌さん(18)は「あんなにたくさんの規制があるとは知らなかった。投票は思ったより簡単で、ぜひとも次の投票は行きたいと思った」と話していた。