TONPEIチーム初参戦 ママチャリGP

 目指せ紀州のシューマッハ――。いわゆる「ママチャリ」を使った7時間耐久レースが9日、静岡県・富士スピードウェイで開かれ、和歌山のシンガー・TONPEI率いる「Team TONPEI」が初参戦する。大会には全国1403チームがエントリー。メンバーは「完走」と「周回数40周」を目標に掲げ、「和歌山をアピールしてきます」と意気込んでいる。

 大会は「第9回ママチャリ日本グランプリ2016 チーム対抗7時間耐久 ママチャリ世界選手権」(実行委員会主催)。大学などの本格的な自転車部から、各種団体の青年部、友人知人、家族親戚グループまで、多種多様なチームがママチャリで競う。

 チームTONPEIはA、B、2チーム計21人で出場。「誰でも乗れる自転車で、男女年齢関係なく、家族友達の絆を深めよう」と、TONPEIの地元紀の川市を中心に、下は10歳から上はTONPEI57歳まで幅広い世代のメンバーが集結した。マシンは過去にママチャリGPを4回完走した「HARRARI(ハラーリ)」と、初参戦の「サモアの海の贈り物」の2台で挑む。

 レースは、1チーム10人以内で交代しながら1周約4・5㌔の国際レーシングコースを7時間走り、周回数を競う。最大高低差37㍍。きつい上り坂もあれば、最高時速60㌔になる下り坂もある。

 一般的なチームの周回数は30周弱。40周を超えると上位に入り、50周になると優勝も夢ではない。

 メンバーはレース当日に向け、移動に極力自転車を使うようにしたり、腹筋運動や体調管理に励んだりしてきた。

 TONPEIは「しょうもないことを一生懸命やることで、きっと感動できるような大会だと思う」と期待し、「ジャンルは違えども、優勝の可能性に向かって和歌山を代表して頑張ってきたい」と力強く語った。

 県内からはTONPEIチームの他、「6年ぶりの浦尾ファミリー」がエントリーしている。

2台のマシンを前に意気込むメンバー

2台のマシンを前に意気込むメンバー