「日本の柱」教育に全力 年初から慌ただしい通常国会
新しい年2016年が明けたかと思うと早くも1月もあと1週間足らずとなりました。今年のお正月は1月2日にJR和歌山駅前で公明党和歌山県本部の議員の皆さんと一緒に新春街頭演説会を行い、新年のスタートを切らせていただきました。今年は通常国会が1月召集になった1992年以降最も早い1月4日に第190通常国会が召集されましたので、年初から大変慌ただしい年明けとなりました。13日夜に行われました公明党和歌山県本部新春年賀会には公明党の山口那津男代表が出席。山口代表はあいさつのなかで、今公開されている和歌山県串本町大島沖で沈没したトルコのエルトゥールル号を描いた日本・トルコ合作映画「海難1890」と、先月23日に国連総会第2委員会で全会一致で採択された、濱口梧陵さんが稲村の火で人々を津波から救った11月5日の「世界津波の日」のことにふれ、串本節の一節を替えて『ここは日本。向かいは世界。仲を取り持つ和歌山県』と話し、和歌山県の今後の活躍にも期待を寄せていただきました。
またこのほど、新宮市の「新宮の速玉祭・御燈祭り」が国の重要無形民俗文化財に指定するよう文科大臣に答申されましたが、古来『熊野』の皆さまにとりましては喜びに堪えない吉報だと思います。
「速玉祭」は10月15、16日に御船祭りなどが行われる熊野速玉大社の祭礼で、御船祭りは9隻の舟が御神幸船を先導する形で熊野川の御船島(三重県紀宝町)を回る「早舟競漕」で知られています。
御燈祭りは、毎年2月6日に新宮市の神倉山から白装束姿の「上り子」が538段の石段を駆け下りる祭りで、1400年以上も前からの歴史を持ちながら他県の者でも誰でも受け入れる懐の深い祭りです。昨年は2055人が参加。今年の2月6日は土曜日ですので県外からももっと多くの参加者が新宮市を訪れていただけることでしょう。ところが女人禁制のお祭りですので私は参加することができません。皆さまのご安全をお祈り致します。
国会における活動について報告させていただきます。昨年12月は衆議院において、閉会中審査で私が所属している文部科学委員会(12月1日)、環境委員会(12月18日)が開会されました。12月1日の文部科学委員会では質問に立ち、大臣就任後、初めて委員会に出席した馳文部科学大臣並びに坂井財務副大臣に対し、財政制度等審議会が示した、少人数指導などを行う加配教職員も含めた教職員の削減方針に懸念を示し、いじめや不登校などの問題は複雑化しており、機械的に定数を削減するべきではないと訴えました。また、公立学校の老朽化対策についても子どもたちが安心して学べる環境整備を進めるべきと主張致しました。
本年に入り、1月4日開会式・本会議で通常国会が開会。引き続き文部科学委員会理事を務め、災害対策特別委員会と震災復興特別委員会に所属するとともに、新たに予算委員会にも所属することになりました。1月6日の本会議で2015年度補正予算案の審議が始まり、1月7日から連日予算委員会が開会されました。1月14日の本会議で2015年度補正予算案が可決され参院に送付、1月20日参議院で可決・成立致しました。この2015年度補正予算には公明党が主張してきた、低所得の高齢者向け臨時福祉給付金・ひとり親家庭への支援・介護人材の確保等、数多く盛り込まれています。
現在の社会は混沌とした時代です。このような時代に最も必要なことは教育だと思います。日本の柱は教育であり、教育は子どもの幸福のためにあると思います。この通常国会においても、いじめ不登校対策、奨学金制度の拡充、障がいのある子どもたちへの支援、多様な教育機会(フリースクールや夜間中学)の充実等々、教育の課題・問題に真正面から取り組んでまいりたいと思います。