創造性豊かな明かり 高校生の照明コンク

県内の高校生が照明器具のデザインなどを競う「第41回照明コンクール」の審査会がこのほど、和歌山市西浜の県立和歌山工業高校(中前耕一校長)で行われた。14校から約100組が参加し、創造性あふれるアイデアを詰め込んだ照明器具や照明方法などで競い合った。

県高校教育研究会工業部会と県産業教育振興会工業教育部が主催。「アイデア・デザインの部」と「製作の部」の2部門があり、㈱朝陽の商品設計課長、西川勝朗さん(43)、パナソニック㈱エコソリューションズ社ライティング事業部の松田隆則さん(51)ら照明メーカーの職員や工業系の教員ら16人が審査を担当。金・銀・銅賞と佳作、特別賞のパナソニック、朝陽各賞を選んだ。

「製作の部」には、カラフルなビー玉にひびを入れ、下から電球で照らすことで幻想的な明かりを創り出している作品など創造性豊かな作品が並び、「アイデア・デザインの部」には、クリップの挟む部分にライトを埋め込み、周囲の文字を照らすアイデアなどがあった。審査員は作品を真剣に見ながら担当教員の説明を聞き、審査を進めていた。

「製作の部」で金賞とパナソニック賞を同時受賞した和歌山工産業デザイン科の大谷七海さん(3年)の作品は、明るさを自由に変えることができる「照明マトリョーシカ」。松田さんから「さまざまなニーズに応えられる作品」と評価された。

「アイデア・デザインの部」では、同科の原那響さん(1年)の「ウォールスタンド」が金賞と朝暘賞を受賞。光るアクセサリー掛けをデザインし、インテリアとして使え、そのまま商品にしてもいいと高評価だった。同校建築科の井上もみじさん(1年)の「BIIIN」は、自由に並び替えができるLEDを使用した明かりを考案。おしゃれな空間を演出しているとして、金賞とパナソニック賞に輝いた。

その他の金賞、特別賞受賞者は次の皆さん。

【アイデア・デザインの部】〈金賞〉畑内大和(和歌山工創造技術科2年)▽小林令旺(同電気科2年)▽松谷知哉(同建築科1年)▽志波廉也(田辺工電気電子科2年)

【製作の部】〈朝陽賞〉津村拓海(紀央館工業技術科3年)

「製作の部」の作品を見る審査員ら

「製作の部」の作品を見る審査員ら