海保にプレート 友ケ島灯台の文化財登録で
和歌山市の友ケ島灯台が正式に国の登録有形文化財になったことを受け、4日、尾花正啓市長から、保守管理する和歌山海上保安部の土師亮海上保安部長に、登録証と青銅製のプレートが手渡された。
友ケ島灯台は紀淡海峡の沖ノ島西端に位置する西洋式灯台。江戸幕府が兵庫港の開港に備え、英国との間で建設を決めた5基の灯台の一つで、明治5年(1872)に建設された。現役の施設として使われているのは希少という。県内の灯台では初めての登録となった。
市役所で行われた伝達式で、尾花市長は「友ヶ島は昨年の観光客数が5万人を超えるなど、人気の場所。今後も航行の安全と観光スポットの象徴としての活躍を期待したい」とプレートを贈呈。
土師部長は「これからも船の安全のために灯台の火を絶やすことなく、和歌山市の友ヶ島のシンボルとしてもお役に立てれば」と話していた。