防犯力を高めよう 新1年生に下敷き贈る
子どもたちに犯罪などから自分を守る防犯力を高めてもらおうと、県防犯協議会連合会(高垣博明会長)と県警は、4月から小学生となる県内の年長園児約8000人に、防犯の心掛けなどが書かれた「きしゅう君の下敷き」を贈った。
子どもが犠牲となる痛ましい事件や不審者情報が絶えない現状を受けた取り組みで、和歌山くろしおライオンズクラブ(平田孝会長)と和歌山キワニスクラブ(岩橋一博会長)が協賛し、ことしで11回目を迎えた。
下敷きには、県警マスコット「きしゅう君」の絵と、知らない人についていかない、危険を感じたら大きな声で叫ぶ、逃げるなどの防犯の注意点をまとめた標語「いかのおすし」が記されている。
8日、和歌山市松江中のまつえ幼稚園で贈呈式が行われ、同連合会の星田雄二専務や平田会長、岩橋会長らが出席。園児らは「いかのおすし」の説明を受け、一人ひとり下敷きを受け取ると、感謝の合唱を披露した。
市教育委員会学校教育課の岩本信哉専門教育監補は「地域安全への協力に感謝しています。下敷きは入学式までに年長園児全員に配布します」と話した。
小籏咲衣ちゃん(6)は「お話がよく分かった!」と笑顔で話し、「いかのおすし」を元気よく読み上げていた。