県立全日制は競争率0・99倍 公立高入試

 県教育委員会は10日、平成28年度公立高校入試の受験状況を発表した。学力検査は全日制7080人、定時制185人が受験。30人が欠席し、23人が再学力検査の対象となる。

 受験倍率は、県立全日制(29校4分校66学科)が0・99倍(出願倍率1・00倍)。普通科の受験倍率上位は①向陽1・21倍②和歌山北(西校舎)、桐蔭1・18倍③粉河1・11倍④箕島(普通)1・10倍――だった。

 市立全日制(2校5学科)の受験倍率は0・89倍(出願倍率0・90倍)で、わずかに下がった。県立定時制(9校11学科)は0・31倍、市立定時制(1校2学科)は0・09倍で、いずれも出願時と同じ倍率だった。

 試験では、全日制1校で英語のリスニング問題の放送中、音声の一部(1行分、20語)が飛ぶトラブルがあり、同校の受験生約240人全員に該当箇所の得点3点を与えるとした。

 合格発表は18日午前10時に各学校で行い、追募集を行う学校学科は同日午後2時、県庁南別館の掲示板とホームページで発表する。追募集の出願は24日。28日に再試験があり、合格発表は30日午前10時の予定。

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 各教科の出題の方針、例年との変化などは次の通り。

 【国語】漢字の読み書き問題を文章から独立し、年度によって難易度が変わらないようにした。文章の理解、読み取った内容を適切に表現する力などをみた。

 【社会】地理・歴史・公民の3分野から偏らないよう構成した。地図、グラフ、図などを題材とし、資料を読み取る力、内容を適切に表現する力をみた。

 【数学】数と式、図形、関数、資料の活用の4領域から出題し、基礎的な理解力や問題解決への関心、意欲、数学的に考察し、処理する能力などをみた。

 【理科】自然の事物・現象に関する基礎的事項についての知識や理解が身に付いているか、観察・実験を重視し、結果を分析する能力や表現力などをみた。

 【英語】紀の国わかやま国体など生徒の身近な題材を使用し、英語で積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や自己表現力などが身に付いているかをみた。